CARS顕微鏡システム

概要

 CARS(Coherent anti-Stokes Raman Scattering:コヒーレントアンチストークスラマン分光法) CARS顕微鏡システムは波長の異なる二つのパルスレーザーを対物レンズを用いて試料内で交差し、空間分解能が高く、指向性のよいラマン信号を得ることができる非線形光学効果を応用した顕微鏡システムです。尖塔出力が大きく繰り返し周波数の高い超短パルスレーザーとスーパーコンティにニューム(SC:Supercontinuum)光が手軽に利用できるようになりCARS顕微鏡は身近になりました。

特徴

 フォトニック結晶ファイバに超短パルスレーザーを導入すると可視領域から近赤外領域の広い波長領域で発振するレーザーがえられます。この光は白色レーザーと呼ばれ、安定的に使えるようになったので広範囲のラマンスペクトルが短時間で得られるようになりました。使用目的に応じてプローブ光をフェムト秒パルスレーザーとナノ秒パルスレーザーを使い分けることができます。また、フェムト秒レーザーを使うと比較的簡単に2光子蛍光やSHG,THGがえられます。自動ステージを用いるとCARSイメージングも可能です。

フェムト秒CARS顕微鏡システム
フェムト秒CARS顕微鏡システム
PETフィルムのCARSスペクトル
測定例:PETフィルムのCARSスペクトル
近赤外CARSシステム概略仕様例
近赤外CARSシステム概略仕様例

装置概要

 本装置は前置光学系ユニットと顕微鏡ユニットで構成されます。LASERはLEUKOS OPERA HPを用います。検出器のモノクロメータには光ファイバで導入します。

ナノ秒CARS顕微鏡システム
ナノ秒CARS顕微鏡システム

顕微鏡内部

XYZステージに対物レンズとサンプルステージは取り付けられています。

顕微鏡内部

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